光輪花クラブの「芸術コースⅡ」が終わった。
カレコレ8年に渡って、休まずに続けて来られた。
最大の魅力は、「生け花」のもつ、多様な表現力を身に付けること。
今回、マスターコースの新設に向けて、「インストラクター会議(研修)」に参加。
日本文化の特質を、学ぶ機会に恵まれた。
西洋にはない、自然界に於ける「生命力」の表現の仕方に、強い関心をもった。
西洋絵画に於いては、対象を精密に描こうとするのに対して、日本の画家の多くは、そこに「生命」を表現しようとした。
そのために、自然を深く観察し、その「生命」を写しとり、本質を探りとろうとした。
それが具体的には、「筆勢」や「余白」に表れている。
また、西洋は形を写しとろうとするのに対し、日本美術は、線によって生命や精神を、リアルに表現しようとした。
それが「余白」の活かし方にも、違いが表れている。
日本画では、余白によって、おくゆきや広がりを表現する。
更に無駄を削り落とすことで、物事の本質があらわれ、その力が生きて働く。
今回の実習では、花3本を生ける実習。
“日本文化の精神を踏まえ、余白の美を感じとるようにする”のがねらい。
・1本目の花をよく見て、最も美しいところを発見、狙いををつけて、スッと切ってスッと挿す
・離れて全体を見て、狙い通りに入っているかを確認
・同様に、2本目を挿入、1本目との間に「空間」が出来ているか、重なりはないか、離れて確認
・3本目も同様に挿入、花器口をスッキリさせる
・作品を鑑賞し、「余白」の美を感じとる
今回の花材を、我が家の庭に咲く「タイタンビカス」を活用した。
手のひら大もある大輪だけに、それだけで存在感があり、圧倒した。
蕾の花を上下にあしらい、変化をつけ、花との間に空間を確保。
葉の重なりが、やや気になる。切り落とすが、一枚一枚の葉が、それなりに生きてはたらく。
これからも、常に「光輪花の基本」に立ち返り、“花と話をしてその良さを活かす”ようにしたい。
そのためには、花のもつ「生命力」を表現出来るように、「余白」を大事にしたい!
生活の中に、いかに余白(余裕)を作るかが課題だ!
日本文化は奥が深い!



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