圃場の稲が、大分色づいて来た。
稲刈りも目前に迫ってきている。
これまで、稲の成長具合を見るのに、各圃場を見て回り、主として水の管理に努めて来た。
田植えをすれば、それでいいはずはない。
漢字の「米」に表れているように、八十八もの手が掛かる。
基本的には、田植え直後は、分けつが促進するよう、水の寒暖にも配慮する。
夜間に入水、昼間には暖める。
6月中旬からは、中干しを実施して、分けつを防ぎ、茎の成長に向ける。
よく人様から、“田に水がないよ!”と言われてしまう。
この辺りが、農家さんの腕の見せどころ。
7月初旬にもなると、稲は穂をハラミだし、出穂期を迎える。
この時期には、水が一番必要な時で、切らすと穂が形成しないで枯れていく。
今回の連続した猛暑日で、肝心な必要な時に水不足が続いた。
地域によって個別の差はあるが、高温障害と併せ「水不足」が致命傷になった。
我が家の稲もその嫌いが、なきにしもあらずだが、何とか持ちこたえた感がある。
稲刈り前の点検で、圃場を見て回ると、水路には雑草がはびこって、水の流れを遮断している。
もう水は不要で構わないが、これを放置すると、雑草の種が圃場に入り、来年の稲作に影響する。
息子達を総動員して、水路の雑草の刈り取りに、精出した。
見ると、水路の雑草達も、猛暑日の中で、水を確保しようと必死。
その証拠に、雑草達の根張りの凄さに驚いた次第。(写真)
これらが、圃場に入り、肥土の栄養を吸収されては、堪ったものではない。
かように稲作には、目に見えない、手間の掛かる管理が、年間を通して必要な訳。
稲の刈り入れを目前に控えて、悪戦苦闘している毎日。
実はこうして、美味しい「お米」が、消費者に届けられる!
天の恵みに感謝したい!



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